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たとえば年収が500万円の家庭があったとすると、加入している死亡保険金額は平均で2745万円に設定されているということです。

死亡保険金額で比較すると、アメリカやカナダは所得の約2倍、イギリスやドイツに至っては国民所得額と同額ぐらいの死亡保険金額に加入しているだけです。

年収の5倍以上の額に加入している日本人の姿というのは、諸外国と比較して、異様としか言いようがありません。なぜ、このような結果になってしまったのでしょうか?

1.年収500万円の家庭で、平均5倍・2700万円超の死亡保険金に加入

2.アメリカ・カナダは年収分の2倍、イギリス・ドイツは年収分くらいにすぎません

生命保険好きの日本は、アメリカの策略だった?

大切なポイントなので向生命保闘における戦後の歴史を振り返ってみることにしましょう。それは敗戦と共に始まりました。荒廃した日本に対してアメリカ駐留軍総司令官(GHQ) のマッカーサーは「復興jを目的に、いろいろな施策を実行しました。その中に「生命保険の普及」がありました。

その目的の一つに、敗戦と共に多くの戦争未亡人が生まれたことがあげられます。母親が子供たちを食べさせるために「収入を得る職場」として生命保険の外務員制度が発足したともいわれています。

固としても復興資金を生み出すために、生命保険や簡易保険の保険料・掛金の運用に国債を充てさせ、膨大な復興資金の一部を調達したのです。当時、食うや食わずの状態ですから、掛け捨ての定期保険が売れるはずはありません。

たとえ今、苦しくとも毎月保険料を支払っていけば、満期の10年後に掛けた保険料総額よりも多くの金額が受け取れるということで、「養老保険jを中心に販売されていきました。

そこには、この保険ならば貯蓄代わりになるし、満期になるまでに万が一のことがあっても「死亡保険金」が受け取れるという一種の安心感のようなものがありました。時代的にも、そのような希望と安心感を多くの人は求めたのです。そこで保険に入る人が増えました。

しかし、庶民には見えない落とし穴があったのです。インフレです。喜んで満期を迎えても、10年前に100万円で買えたものが、物価の値上がりで、もはや買えない状態になっていました。

逆に、国の借金である国債は、償還期(返済期)が来ても10年前の額面ですむために、国家財政上は大きなプラスとなりました。つまり、国民には得るものがなくても、国は得をする施策だったわけです。

マッカーサーは、この経済変化を織り込み済みで、庶民へ生命保険の普及を施策実行したともいわれています。